
「本を読むのは好きだけれど、感想を話せる相手がいない」
「最近、自分のための時間やゆっくり話せるつながりが減った気がする」
そんな思いを抱えている方も少なくありません。
海外の映画やSNSで目にすることもある「ブッククラブ」は、一冊の本をきっかけに誰かと語り合う集まりです。
本記事では、ブッククラブの意味や読書会との違い、一人で読むだけでは味わえない魅力、自分に合う会の選び方まで、わかりやすく解説します。
| ブッククラブとは?
ブッククラブとは、現在は主に一冊の本を複数人で読み、感想や考えを語り合う集まりを指します。ただし辞書には別の意味も載っているため、2つの意味を順に解説します。
本を定期的に届ける会員制組織
辞書でブッククラブを調べると、定期的に本を届ける会員制の組織という意味が載っていることもあります。
会員になると、組織がすすめる本を割安で購入できるしくみで、欧米を中心に発展してきました。
ただし、文庫本をはじめ、手ごろな価格の本が広く出回るようになったことなどから、現在は以前ほど見られなくなっています。
選ばれた本が定期的に届く「本のサブスク」は、この形に近いサービスと考えられます。
参考:コトバンク|「ブッククラブ」の意味・わかりやすい解説
参考:Cambridge Dictionary|book club
本を読んで語り合う集まり
現在、ブッククラブという言葉は、本を読んで語り合う集まりの意味で使われることが一般的です。欧米では長く親しまれてきた文化とされています。
基本的な流れは、主催者が課題本を決め、参加者が事前に読んだうえで集まり、感想を共有しながら対話を深めるというものです。
カフェや自宅に集まる対面形式のほか、オンラインで開かれる会もあります。
知識を身につけるための勉強会というより、本をきっかけにした対話そのものを楽しむ場といえます。
Humming Book Clubの開催日程とテーマは、こちらからご確認いただけます。
| ブッククラブと読書会の違いは?
ブッククラブと読書会に、明確な違いはありません。どちらも本を読んで語り合う集まりを指す言葉として、ほぼ同じ意味で使われています。
ブッククラブは英語の「book club」をカタカナで表した言葉で、日本語では「読書会」と訳されます。どちらの名前を使うかに、決まりはありません。
そのため、参加する会を選ぶときは名前にとらわれず、テーマや開催形式、場の雰囲気といった中身に目を向けることが大切です。
ご自分に合う会を選ぶポイントは、記事の後半でご紹介します。
| 一人で読むだけでは味わえないブッククラブの3つの魅力

本は一人でも楽しめますが、誰かと語り合うことで読書の楽しみ方が大きく広がります。ここでは、ブッククラブならではの3つの魅力を紹介します。
同じ本から自分にはない視点に出会える
ブッククラブの魅力は、同じ本を読んだ人の数だけ異なる受け止め方に出会えることです。
一人で読んでいると、どうしても自分の経験や価値観に沿った解釈にとどまりがちです。
しかし、ほかの参加者の感想を聞くと、自分が読み流していた一文に心を動かされた人がいたり、同じ場面をまったく違う角度から捉えていたりすることに気づきます。
自分とは違う読み方に触れることで、作品の新しい面白さが見えてきます。さらに、物事の見方そのものが広がるきっかけにもなります。
安心して自分の気持ちを言葉にできる
「この登場人物の気持ちがよくわかる」という形で、自分のことを直接語らなくても思いを言葉にできるため、普段は口にしにくい悩みや本音も、本を介すると話しやすくなります。
ほかの参加者から似た感想が出ると、「悩んでいたのは自分だけじゃなかった」と安心できることもあります。相手の考えを否定しないといった約束事がある会なら、より安心して気持ちを共有できます。
実際のブッククラブがどのような雰囲気で進むのかは、以下の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
関連記事:Humming初開催!ブッククラブを開催しました『夫婦脳』
本をきっかけに自分と向き合う時間が持てる
ブッククラブは、自分自身と向き合う時間にもなります。本を読み、感じたことを言葉にし、ほかの人の話に耳を傾けることで、自分が何を大切にしているのかが少しずつ見えてくるからです。
仕事や家事、子育てに追われる毎日では、自分の気持ちを見つめる時間はなかなか取れません。
そのため、一冊の本についてじっくり考えるひとときは、心を整えるセルフケアの時間としても役立ちます。
本をきっかけに自分と向き合う時間を持ちたい方は、Humming Book Clubの開催日程とテーマをのぞいてみてください。
| 自分に合うブッククラブの選び方
ブッククラブは、主催者によってテーマや進め方、雰囲気がさまざまです。初めてでも心地よく参加できる会を選ぶための3つの基準をご紹介します。
テーマと課題本で選ぶ
まずは、会のテーマや課題本が今の自分の関心に合っているかを確認しましょう。
パートナーとの関係や生き方、お金との付き合い方など、自分が考えたいことに近いテーマであれば、読む意欲もわきやすくなります。
自分の経験と重ねやすい本は、感じたことを言葉にしやすいのも利点です。
初めて参加する場合は、読みやすさも判断材料になります。難しい専門書よりも、無理なく読み進められる本を扱う会のほうが、気負わずに参加できます。
開催形式と時間帯で選ぶ
続けやすさを考えるなら、開催形式と時間帯も確認しておきたいポイントです。開催形式の違いは以下のとおりです。
- 対面形式:カフェなどに集まり、同じ空間で顔を合わせて話せるのが魅力
- オンライン形式:Zoomなどを使い、移動の必要がなく自宅から参加できるため、子育て中の方や近くで会が開かれていない方でも参加しやすい
あわせて、1回あたりの所要時間や開催される曜日・時間帯が、自分の生活リズムに合うかも確かめておくと安心です。
安心して話せるルールがあるかで選ぶ
心地よく話せるかどうかは、会の雰囲気に大きく左右されます。そのため、参加者が安心して話すための約束事が決められているかを確認することをおすすめします。
たとえば、「相手の考えを否定しない」「求められていないアドバイスはしない」といったルールがあれば、自分の感想を否定されたり、望まない助言をされたりする心配は少なくなります。
進行役がいる会では、話す順番や時間が整えられるため、一部の人だけが話し続ける状況も起こりにくくなります。
主催者のホームページやSNS、開催レポートなどで、事前に会の様子を確認しておくのも一つの方法です。
| 自分と向き合う時間を持てるHumming Book Club
Humming Book Clubは、参加者同士が一冊の本について語り合う、完全オンラインのブッククラブです。
世界各地に拠点を置くHummingチームがホストとして進行し、日本国外で暮らすメンバーならではの視点も交えながら、自宅から気軽に参加できます。
会では「安心して話せる場」であることを何よりも大切にしています。第1回の開催時には、参加者の皆さんに以下の3つのルールをお伝えしました。
- アドバイスは、求められない限りしない
- 相手の考えを批判・否定しない
- 誰かが話をしている間は、聴くことに意識を向ける
開催日程やテーマは、Humming Book Clubのページで随時ご案内しています。
| 【FAQ】ブッククラブに関するよくある質問
ブッククラブに初めて参加する方が気になりやすい疑問にお答えします。
Q.本を最後まで読み終えていなくても参加できますか?
A.読み終えていない状態での参加を認めるかどうかは、会によって異なります。読了を前提に話を進める会もあれば、途中までの感想でも歓迎する会もあります。
そのため、参加を申し込む前に、主催者の案内を確認しておくと安心です。
読み終えられるか不安な場合は、開催日から逆算して、1日に読む量の目安を決めておくのもおすすめです。
Q.読書が苦手でもブッククラブを楽しめますか?
A.楽しめます。ブッククラブは、たくさん本を読んでいる人が知識を披露する場ではなく、一冊の本について感じたことを分かち合う場です。
読書に苦手意識がある場合は、ページ数が少ない本や、エッセイなど読みやすい本を取り上げる会から参加してみると、無理なく楽しめます。
Q.感想をうまく話せなくても大丈夫ですか?
A.大丈夫です。ブッククラブの感想に正解はなく、上手にまとめて話す必要もありません。
「この一文が印象に残った」「この場面で少し胸が痛くなった」など、心が動いた箇所を一つ伝えるだけでも十分です。
ほかの参加者の話を聞くうちに、自分の考えが少しずつ言葉になっていくこともあります。
Q.ブッククラブが初めてでも参加できますか?
A.参加できます。ブッククラブは、参加経験を問われるものではありません。
当日の流れがわからず不安な場合は、主催者のホームページや開催レポートで、どのように進むのかを事前に確認しておくと、落ち着いて参加しやすくなります。
Q.オンラインのブッククラブは顔出しが必要ですか?
A.顔出しが必要かどうかは、主催者によって異なります。
対話を大切にする会では、表情が見えるよう顔出しをお願いしている場合もあります。
顔を映すことに抵抗がある場合や、顔出しが必要かどうかわからない場合は、申し込み前に案内を確認するか、主催者に問い合わせておくと安心です。
Q.参加前に準備しておくことはありますか?
A.課題本を読みながら、心に残った箇所に付箋や印をつけておくと、当日に感想を伝えやすくなります。感じたことを一言メモしておくのも効果的です。
オンラインで参加する場合は、事前にZoomなどのアプリの動作や音声を確認し、落ち着いて話せる場所を用意しておきましょう。
| まとめ
誰かと語り合うブッククラブには、自分にはない視点に出会えることや、安心して気持ちを言葉にできること、自分と向き合う時間を持てることといった、一人で読むだけでは味わえない魅力があります。
ブッククラブに初めて参加するなら、テーマや開催形式だけでなく、安心して話せるルールがあるかにも目を向けてみてください。
Humming Book Clubでは、否定しない・求められないアドバイスはしないといったルールのもと、自宅から気軽に参加できます。
読んだ本の感想を話せる相手がほしい、自分のための時間を持ちたいと感じている方は、まずは一度参加してみてはいかがでしょうか。
開催日程とテーマは、Humming Book Clubのページでご案内していますので、ぜひお気軽にご参加ください。